「年利5%」なら
毎年増える?
将来の計算を見て、ワクワク。
その前に、数字の中身を見てみよう。
未来の約束は別だよ。
おかねちゃんの声で聴く
家事の合間や、ひと息つく時間に。
今日のお話を、耳からも一緒に。
※耳で伝わるよう本文を一部整えています。図・クイズは本文でお楽しみください。音声を開く ↗
「年利5%で計算すると、
将来こんな金額になります。」
そんなシミュレーションを見ると、少し楽しみになるよね。でも、表示された金額を、そのまま「将来受け取れるお金」だと思っていないかな?
前回は、教育費を使う時期から考えました。今日は、準備の計算でよく見かける「年利」のお話です。
計算のために置いた条件。
毎年5%増えるという約束ではありません。
金融庁のつみたてシミュレーターも、結果は将来を予測・保証するものではないと説明しています。
まずは、
「毎年5%」で計算してみる。
年利・年率は、1年あたりの増え方などを割合で表すときに使う言葉です。今日は、投資のシミュレーションに出てくる数字として見ていきます。
10万円が1年間で5%増えるなら、増える分は5,000円。1年後は10万5,000円になります。
その増えた分も含めて、次の1年も5%で運用できたとしたら、今度は10万5,000円の5%、5,250円が増える計算です。
10万円 → 10万5,000円
→ 11万250円
増えた分も次の運用に回すと、その分にも収益が生まれる。この考え方を「複利」といいます。
※毎年5%の収益が得られ、すべて再投資する仮の計算。追加の入金・引き出しはなく、税金・手数料を考慮していません。実際の商品の予測ではありません。
複利の仕組みは、長く準備するときの考え方のひとつ。ただし、計算通りの収益が毎年得られるかどうかは、別の話です。
増える年も、
減る年もある。
株式や投資信託の運用成績は、毎年一定ではありません。価格の変化や受け取る配当などによって変わり、マイナスになることもあります。投資のリスク(金融庁)
同じ10万円から、2つの仮の道のりを並べてみよう。
A|毎年+5%
B|増えて、減る
※どちらも説明用の仮の値動きです。追加の入出金、税金・手数料は考慮していません。実際の運用結果は、この2例に限りません。
Bの割合を足して2で割ると、(20%−10%)÷2=5%。でも、最後の金額はAと同じになりません。
2年目の−10%は、最初の10万円ではなく、増えたあとの12万円にかかるからです。
どう平均した数字なのかで意味が違う。
もう少し気になったら
Bを「毎年同じ率」に直すと?
10万円が2年で10万8,000円になる増え方を、毎年一定の率に直すと、年あたり約3.92%です。
計算は √1.08 − 1。「割合を足して割る平均」と、「最終的な増え方を1年あたりに直す平均」は別なんだね。今日は、平均の出し方も確認する、と覚えておこう。
そして、途中で使う必要があれば、その時点の値動きが家計に関わります。前回の「いつ使うお金?」が、ここでも大切になるよ。
その数字には、
どんな説明がついている?
数字を見つけたら、大きさだけでなく、横にある言葉も読んでみよう。
仮定|もし、この率なら
「想定利回り5%で計算」など。将来の計画を考えるために置いた条件です。結果の約束ではありません。
実績|過去は、こうだった
いつからいつまでの成績?配当の再投資や手数料を含む?過去の結果が、そのまま将来も続くとは限りません。
保証|誰が、何を約束する?
「保証」と書かれていたら、その対象・条件・保証する相手を確認。想定や過去の実績を、保証と読み替えないことが大切です。
さらに「税金や手数料を引く前?」「1年間の率? 何年間かの合計?」でも、数字の見え方は変わります。
NISAは利益への税金の扱いを変える制度で、運用の利回りを決めるものではありません。「NISAだから5%」という読み方もしないようにしよう。
制度については金融庁「NISAを知る」をご確認ください。
高い数字に飛びつく前に、
「仮定・実績・保証」のどれかを確認。
条件を変えると、
計算も変わる。
10万円を、追加の入出金なしで10年間。
毎年同じ率が続くと仮定した計算を見てみよう。
元の10万円から、増減なし。
棒の長さ:0円〜20万円の共通の目盛り
率を変えると結果も変わります。計算結果は、入力した条件から出た数字です。
※10万円×(1+年率)¹⁰で計算し、円未満を四捨五入。年1回の複利計算で、収益は全額再投資する仮定です。税金・手数料・物価の変化は含めていません。実際は毎年の率が変わり、この3つは予測でも、結果の上限・下限でもありません。
数字を見たら、ここをチェック。
※このページで選んだ内容やチェックは、送信・保存されません。
次は、数字の奥にある「投資先」。
「投資信託と株式って、何が違うの?」
増え方だけでなく、何にお金を置くのかを一緒に見ていきます。
参考にした資料
2026年9月23日確認。
- 金融庁「資産形成の基本」:複利・投資のリスク。
- 金融庁「つみたてシミュレーター」:想定利回りと、将来の予測・保証ではないという説明。
- 金融庁「NISAを知る」:非課税制度の仕組み。
図・計算例・ミニ体験は本ブログ独自の構成です。特定の商品や想定利回りを推奨する記事ではありません。


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