売れているのに、もうからないのはなぜ?

売れているのに、もうからない? 売上と利益の話。おかねちゃんとパン屋、売上・費用・利益のメモ。 未分類
おかねちゃんおかねちゃんお金の話。12
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パン屋さんの、もうひとつの物語。

売れているのに、
もうからないのはなぜ?

行列の向こう側には、どんな数字がある?
小さなパン屋さんで、売上と利益をのぞいてみよう。

円のコインを持つおかねちゃん売れたお金は、
どこへ行く?
パン屋さんを、のぞいてみる
おかねちゃん
LISTEN & LEARN

おかねちゃんの声で聴く

家事の合間や、ひと息つく時間に。
今日のお話を、耳からも一緒に。

約5分

※耳で伝わるよう本文を一部整えています。図・クイズは本文でお楽しみください。音声を開く ↗

「あのお店、今日もにぎわってる!」
そんな景色を見ると、
きっともうかっているんだろうな、と思うよね。

でも、お店の忙しさと、残るもうけは同じではありません。

前回は「好きな会社の株を買う前に、何を見る?」を考えました。今日は、その中に出てきた売上と利益を、パン屋さんの数字で体験してみよう。

おかねちゃん数字を暗記する日じゃないよ。「あ、そういうことか!」が、ひとつ見つかったらうれしいな。

売れたお金が、
全部もうけになる?

「売上」は、商品やサービスを売った金額。そこから、売るためにかかった費用を引いて残るのが「利益」です。

売上−費用=利益

パンを売るにも、小麦粉やバター、お店の家賃、働く人へのお給料などが必要。まずは、計算しやすい架空のパン屋さんで見てみよう。

ミニ体験|売れ方が変わったら?

説明用の架空のお店まちのパン屋

パンは1個200円。どの日も完売。

下のボタンを順番にタップ。
「売上」と「利益」、どちらも増えるかな?

いつもの日の、数字メモ。

売上20,000円
材料代8,000円
そのほかの費用8,000円
残る利益4,000円

売上:200円×100個。材料代:80円×100個。

売上2万円のうち、利益は4千円。

材料代8千円と、そのほかの費用8千円を引いた残りです。次は、売れる数を増やしてみよう。

※単純化した仮の例です。売れ残りはなく、材料は販売数に応じて使用。そのほかの費用は家賃・人件費などをまとめ、各日8,000円で一定と仮定しています。税金・減価償却などは省略。実在のお店の収益や株式投資の成果を示すものではありません。

③では、①より20個多く売れています。でも、材料代が1個80円から110円に上がったので、利益は4,000円から2,800円に減りました。

②と③は、売上が同じ24,000円。それでも、材料代が違うと残る利益も変わるんだね。

売上だけでは、見えないこと。

「たくさん売れた?」に加えて、「どれくらい費用がかかった?」まで見ると、会社の様子が少し立体的に見えてきます。

もう一歩:「利益」にも種類がある?

会社の資料では、どの費用まで引いたかによって、利益の名前が変わります。

売上総利益は、売上から売上原価を引いたもの。そこから販売や管理の費用を引くと、本業のもうけを表す営業利益になります。

今日のパン屋の計算は、仕組みをつかむために費用を簡略化したものです。実際の会社を比べるときは、同じ種類の利益・同じ長さの期間で比べてね。

参考:SMBC日興証券「営業利益」

費用が増えた。
その理由は、なんだろう?

ここで、「費用は少ないほど、いつでもいい!」と決めてしまうのは早いかもしれません。

たとえば、おいしさを守るための材料。接客や技術を磨くための研修。新しいお店を知ってもらうための広告。お店を続けたり、育てたりするための費用もあります。

同じ「利益が減った」でも、その背景はさまざま。会社の説明を読むときは、この3つを質問にしてみよう。

  1. 01 何の費用が増えた?

    材料代? 人件費? 広告費? まずは、変わった中身を見つけよう。

  2. 02 一時的? 続きそう?

    今回だけの広告なのか、仕入れ価格が上がり続けているのか。期間や会社の見通しも確かめよう。

  3. 03 何につなげたい費用?

    お客さんを増やすため? 品質を守るため? 会社が説明している目的と、その後の結果を見ていこう。

もちろん、「将来のため」と書いてあれば成功するわけではありません。会社の計画と、実際に出た結果は分けて見ることも大切です。

おかねちゃん「利益が減った。だめな会社だ」で止まらず、「何が変わったの?」へ。その質問が、会社を知る入口になるよ。

数字の向こうに、
お店の工夫が見えてくる。

価格を変えたのかな。新しい商品が売れたのかな。新しい地域にお店を出したのかな。

売上や利益の動きを見てから会社の説明を読むと、数字が「何が起きたのかを知る手がかり」に変わっていきます。

公式サイトの「IR情報」「株主・投資家情報」にある決算説明資料などを開いて、まずは「売上・利益が変わった理由」を探してみよう。細かい表を全部読めなくても大丈夫。

数字を見るときの、小さな確認。

① 何年・何月までの数字?
② 実際の結果? これからの予想?
③ 比べているのは、同じ種類の利益?

「3か月分」と「1年分」をそのまま比べないなど、数字の条件もそろえてね。

そして、利益が増えていることだけで、株価の上昇が決まるわけではありません。株価には会社への期待や市場全体の動きなども関わります。

参考:東証「会社の株価の決まり方」。この記事は会社の数字を読む入口です。特定の株式の購入を勧めるものではありません。

学びに、楽しさ。

今日の発見を、
自分の質問に。

ミニクイズ
「売上が増えた!」
次は、何を見てみる?

気になる答えをタップ。

パン屋さんの①と③を、思い出してみよう。

今日の一歩は、気になる会社への質問をひとつ持つこと。スマホのメモや紙に、こんな一文を残してみよう。

「売上は増えた。利益はどう?」

「何の費用が、なぜ増えたんだろう?」

今すぐ答えが見つからなくても大丈夫。「どこがわからないか」が言葉になれば、次に調べる場所や、学びの場で聞きたいことが見えてきます。

わたしの、今日の発見。

※このページで選んだ内容やチェックは、送信・保存されません。

行列の先に、
会社の物語が見えてくる。

いつものお店にも、ニュースの数字にも、少し違う見方ができるようになる。そんな小さな発見を、これからも増やしていこう。

次は、会社の成績と株価の話。

「利益が増えたのに、株価が下がることもある?」
会社の結果と、みんなの期待の関係を見ていきます。

おかねちゃん

「なぜ?」がひとつ、
学びの入口に。

おかねちゃんのお金の話。
参考にした資料

2026年9月27日確認。パン屋・数字・場面は本ブログ独自の架空例です。実在する会社の実績や投資成果ではありません。

SMBC日興証券「営業利益」/東証「会社の株価の決まり方」

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