好きな会社なら、
株を買ってもいい?
「このお店、好き!」から始まる、会社の探検。
買う前に、少しだけ見る場所を変えてみよう。
株主の目で見てみよう。
おかねちゃんの声で聴く
家事の合間や、ひと息つく時間に。
今日のお話を、耳からも一緒に。
※耳で伝わるよう本文を一部整えています。図・クイズは本文でお楽しみください。音声を開く ↗
つい寄ってしまうお店。
何度も買っている、あの商品。
「この会社を応援したいな」
投資を知る入口が、そんな気持ちでもいいんです。
前回は、投資信託と株の違いを見ました。今日はもう一歩、好きな会社を、投資先として考えるときの見方を増やしていこう。
同じお店も、
見る目が変わる。
たとえば、いつもにぎわっているパン屋さん。お客さんとして「おいしい!」と思うことと、その会社が利益を出し続けられるかを考えることは、見るポイントが少し違います。
ミニ体験|どちらの目で見る?
パンがおいしい。接客が気持ちいい。通いやすい。自分が感じた「好き」を見つけてみよう。
身近な実感は、会社を調べるきっかけになります。ただ、ひとつのお店の様子だけで、会社全体の業績や将来まではわかりません。
まずは公式サイトで、運営する会社を探してみよう。ブランド名と会社名が違ったり、ひとつの会社がいくつもの事業をしていたり。「こんな仕事もしていたんだ」という発見があるかもしれません。
※身近な会社がすべて上場しているわけではありません。証券取引所で売買できるのは上場会社の株式です。この記事のパン屋は説明用の架空のお店です。参考:東証「証券取引所の役割」
たくさん売れたら、
利益も増える?
「売上」は、商品やサービスを売った金額。「利益」は、そこから費用を引いて残るもうけです。どの費用まで引くかによって、利益にも種類があります。
ここでは、仕組みだけを見るために、売上と費用をまとめた架空の数字で比べます。
去年
売上 100万円
費用 80万円
残る利益20万円
今年
売上 120万円
費用 110万円
残る利益10万円
※税金などを省いた単純化した例。実在する会社の数値・投資成果ではありません。
売上は増えたのに、利益は減っています。
材料代や人件費などが、それ以上に増えることもあるからです。
反対に、将来のために出店の準備や人材育成などの費用が増えている時期かもしれない。だから、数字をひとつ見て終わりにせず、「どうして変わったの?」まで読んでみたいんだね。
どこを見る? 会社の「IR」
公式サイトの「株主・投資家情報」「IR情報」は、会社が投資家に向けて事業や業績などを説明する場所です。
最初に開くページのヒント
「事業紹介」「個人投資家の皆さまへ」「決算説明資料」などを探してみよう。まずは何をしている会社か、その次に売上・利益と、増減の理由へ。資料の日付や、実績か予想かも見てね。
会社の説明を読んでも、将来の結果が確定するわけではありません。わからないところは質問メモに残せば大丈夫。
会社の魅力と、
株を買う値段。
事業に魅力を感じても、「いくらで買うか」は別に考える必要があります。
払うお金が違えば、その先に同じ値段で売れたとしても損益は違うよね。
※価格の違いを考える仮の例です。1,000円なら割安、1,500円なら割高、と判断する例ではありません。
株価には、その会社への期待や市場全体の動きなども影響します。「いい商品を作っている」「有名だから」という理由だけで、値上がりが決まるわけではありません。
また、別の会社の株を見て「1株の値段が低いからお得」とは言えません。会社の利益や資産などとの関係を見る必要があります。
もう一歩:値段を比べる「ものさし」
たとえば「PER」は、株価を1株あたりの利益で割った指標。株の値段を利益との関係で見る方法のひとつです。
低ければ必ず買い、高ければ必ず売り、という判定ではありません。成長の見通し、業種、利益が一時的に増減していないかなども一緒に考えます。今日は「値段だけでなく、何と比べるかが大切」と持ち帰れたら十分。
株価の仕組み:東証「会社の株価の決まり方」
好きな会社でも、株価が下がって損をする可能性はあります。生活費や近く使う予定のお金を分けておくこと、ひとつの会社に資金を集めすぎないことも、これまでの話とつながっています。
その気づき、
次の質問にしてみよう。
ミニクイズ
「お店がいつも満席!」
それだけで、株を買う?
さっきのパン屋の数字も、思い出してみよう。
今日の10分は、会社の探検。
- 01 好きなお店や商品を、ひとつ。
どうして好きか、一言考える。便利だから? 接客? 使いやすさ?
- 02 公式サイトで、会社名を探す。
どんな事業をしている? 知っていた商品以外にも発見はある?
- 03 IRで、疑問をひとつ拾う。
「売上は増えたけど、利益はどう?」「なぜ変わったの?」全部読もうとしなくて大丈夫。
もしIRのページが見つからなくても、今日は会社名や事業がわかれば一歩。調べたうえで、今は買わずに見ておく、という選び方もできます。
わたしの、今日の発見。
※このページで選んだ内容やチェックは、送信・保存されません。
「よくわからない会社」が、
「もっと知りたい会社」に。
好きなものをきっかけに、自分で確かめられることが増えていく。その楽しさも、お金を学ぶ理由のひとつです。
次は、「もうけ」をもう少し。
「売上は増えているのに、利益が減るのはなぜ?」
会社の数字を、暮らしの言葉でほどいていきます。
参考にした資料
2026年9月26日確認。架空のお店・数字・体験は、本ブログ独自の説明用の例です。特定の会社や株式の購入を勧めるものではありません。


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